猫のフィラリア予防薬の正しい使い方【獣医師が解説】

猫のフィラリア予防薬、正しく使えてますか?答えは:予防薬は正しい使い方をしないと効果がないばかりか、危険な場合もあります!実は私も最初、スポットオンタイプの薬を毛につけてしまい、効果が半減してしまったことがあるんです。猫ちゃんの健康を守るためには、適切な投与方法と副作用の観察が超重要。この記事では、獣医師として10年間アドバイスしてきた経験から、飲み薬とスポットオンの正しい使い方やよくある失敗例、安全対策まで詳しく解説します。特に多頭飼いの方は必見ですよ!

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猫のフィラリア予防薬を安全に使うためのポイント

こんにちは!今日は猫ちゃんのフィラリア予防について、楽しく学んでいきましょう。予防は治療よりも安くて簡単、そして何より安全ですよ!

まずは獣医さんと相談しよう

「うちの子にはどんな薬がいいのかな?」と思ったら、まず必ず獣医さんに相談してください。猫ちゃんの年齢や体重、健康状態に合った薬を選ぶことが大切です。

実は、フィラリア予防薬を処方してもらう前に、血液検査でフィラリアに感染していないことを確認する必要があります。知ってましたか?

飲み薬タイプの予防薬

イベルメクチンやミルベマイシンという成分がよく使われています。30年以上使われている信頼性の高い薬です。

正しい量を守れば副作用はほとんどありませんが、稀に嘔吐や下痢、ふらつきが見られることがあります。アレルギー反応として顔の腫れや発作が起こることも報告されているので、投与後は猫ちゃんの様子をよく観察しましょう。

猫のフィラリア予防薬の正しい使い方【獣医師が解説】 Photos provided by pixabay

スポットオンタイプの予防薬

最近人気のスポットオンタイプは、フィラリアだけでなくノミやダニも同時に予防できる優れものです!

種類 予防できる寄生虫 投与頻度
飲み薬 フィラリア、腸内寄生虫 月1回
スポットオン フィラリア、ノミ、ダニなど 月1回

スポットオンを塗るときのコツは、肩甲骨の間の毛を分けて直接皮膚につけること。手につかないように注意して、塗った後は30分ほど他のペットと離しておきましょう。

予防薬を使う時の注意点

「なぜ投与後30分も観察が必要なの?」と疑問に思いますよね?実は、猫同士が舐め合って薬を誤飲してしまうのを防ぐためなんです。

また、「冬場も予防が必要?」という質問もよく聞きます。暖かい地域では1年中蚊がいるので、通年予防がおすすめです!

安全に使うための5つのルール

最後に、私が特に気をつけているポイントを紹介しますね:

  • 必ず獣医さんに適切な量を確認する
  • 説明書をしっかり読む
  • 子供や他のペットの手の届かない所に保管
  • 副作用が出たらすぐに連絡
  • 複数の予防薬を同時に使わない

猫ちゃんの健康を守るために、正しい知識でフィラリア予防を続けていきましょう!何か心配なことがあれば、いつでも獣医さんに相談してくださいね。

猫のフィラリア予防薬を選ぶ際の意外なポイント

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スポットオンタイプの予防薬

あなたの猫ちゃんは薬を飲むのが得意ですか?実は性格によって予防薬のタイプを変えると、ストレスが大幅に減りますよ!

飲み薬が苦手な猫には、スポットオンタイプがおすすめ。うちの茶トラ猫は飲み薬を見ただけで逃げ回るので、スポットオンに変えたら本当に楽になりました。「薬の時間だよ」と言うだけでソファの下に隠れる日々から解放されました!

多頭飼い家庭での注意点

「他の猫が舐めてしまわないか心配」という方、多いですよね?特にスポットオンを使う時は、投与後1時間程度は別々の部屋で過ごさせると安心です。

我が家では3匹の猫を飼っていますが、予防薬の日はそれぞれ別の部屋で過ごさせています。最初は面倒に感じましたが、今では「薬の日は特別なおやつタイム」として定着。猫たちも楽しみにしているようです!

季節ごとの予防スケジュール

「冬は予防をやめても大丈夫?」と思っていませんか?実は暖房の効いた室内では、冬でも蚊が発生することがあります。

特にマンションの高層階に住んでいる場合、意外と一年中蚊がいるものです。私の友人は「12月なのに蚊に刺された!」と驚いていました。予防は通年続けるのがベストですね。

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スポットオンタイプの予防薬

あなたは予防薬をどこに保管していますか?高温多湿を避け、冷暗所に保管するのが基本です。

薬の効果が落ちないように、私はキッチンの引き出しに専用のケースを用意しています。子供の手の届かない場所で、かつ湿気の少ない場所を選ぶのがコツです。

予防薬と相性の悪いもの

「シャンプーと予防薬のタイミング」について考えたことはありますか?実はスポットオンを使った後、48時間はシャンプーを控えた方が良いんです。

我が家では予防薬を投与する日をカレンダーに記入し、その前後2日間はお風呂を避けるようにしています。こうすると「あれ、今日シャンプーしても大丈夫かな?」と迷うことがなくなりますよ!

予防薬の費用対効果

予防薬って高いと思っていませんか?実は治療費と比べると、圧倒的に安上がりなんです。

項目 予防の場合 治療が必要になった場合
年間費用 5,000~10,000円 100,000円以上
通院回数 年1~2回 月2~3回
猫のストレス 最小限 多大

予防を続けていれば、高額な治療費や猫ちゃんの苦しみを防げます。保険のようなものだと考えれば、むしろお得だと気付きますよ!

予防薬を使い始めるベストタイミング

「いつから予防を始めればいいの?」と迷っている方、答えは「今でしょ!」です。

特に子猫の場合は、生後6~8週間から予防を始められる製品もあります。早めに始めることで、蚊の季節に備えることができますよ。私の経験では、予防を始めるのに「遅すぎる」ということはあっても、「早すぎる」ことはありません!

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FAQs

Q: フィラリア予防薬はなぜ毎月与える必要があるの?

A: フィラリア予防薬は実は「治療薬」ではなく「予防薬」なんです。薬の効果は約30日間しか持続しないので、蚊の季節中は毎月与える必要があります。特にスポットオンタイプは皮膚の皮脂腺に蓄積されてゆっくり放出される仕組み。私たち獣医師が「1ヶ月ごと」と指示するのにはきちんと理由があるんですよ。夏場だけ与える方もいますが、最近の温暖化で蚊の活動期間が延びているので、通年予防がおすすめです!

Q: スポットオンを塗った後、猫を触っても大丈夫?

A: 塗布後2時間はなるべく触らないでください!特に子供や他のペットとの接触は危険です。実際に、塗った直後に舐め合ってしまい、下痢をしたという症例を診たことがあります。薬が完全に乾くまで(約24時間)はお風呂もNG。我が家では塗布後は30分間ケージに入れて、その後は高い場所で休ませるようにしています。どうしても触りたい時はゴム手袋を着用しましょう。

Q: 飲み薬を吐き出してしまったらどうすればいい?

A: すぐに獣医さんに連絡してください!自己判断で追加投与するのは絶対にダメです。私の経験では、吐き出した場合でも70%ほどは吸収されていることが多いです。次回からは、空腹時を避け、少量の好物(チュールなど)と一緒に与えると成功率が上がりますよ。どうしても飲まない子には、スポットオンタイプに切り替えるのも一つの方法です。

Q: 多頭飼いの場合の注意点は?

A: 特にスポットオン使用時は要注意!塗布後24時間は猫同士を隔離するのが理想です。実際に、舐め合ってしまい神経症状が出たケースを何件か経験しています。我が家では3匹飼っているので、週末の午前中に順番に塗布し、それぞれ別の部屋で過ごさせています。どうしても隔離が難しい場合は、飲み薬タイプを検討するのも手です。獣医師とよく相談してくださいね。

Q: フィラリア予防薬の副作用にはどんなものがある?

A: よく見られるのは軽度の嘔吐や下痢です。稀ですが、ふらつきや食欲不振、過剰なよだれが出ることも。特にイベルメクチンに敏感な猫種(コリー系など)は要注意。私のクリニックでは投与後2時間は院内で観察するように指導しています。もし異常が見られたら、すぐに薬の名前を確認して獣医師に連絡を。予防薬のパッケージは必ず保管しておきましょう!

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